石けん、洗剤、シャンプー、化粧品など様々なモノに含まれる「界面活性剤」。この本の中に書かれていた界面活性剤の説明で、「分かりやすい!」と思ったのがこの表現。
界面活性剤は、水と油のように相性の悪い友人の間に立ち、両方の気持ちがわかる人のような存在で2人の仲をつなぎ留める働きをします。
界面活性剤自体は、水と油を融合させるもので悪いものではないのですが、人工的に作られた「合成界面活性剤」は、肌荒れやアレルギーを誘発したり、川や海に流した時に生分解されないなど、人の体にも環境や生態系にもあまりやさしくないのです。
でも、この合成界面活性剤、市販の製品に当たり前のように含まれているのですね。。この本には、ご自分やご家族の体を守るため、そして地球環境を汚さないためにも、知っておいた方がよいと思われる情報が書かれています。また、色々なメーカーをぶった斬っていて非常に興味深かったです。
備忘録をかねて、内容を少々抜粋してみます。
- 「医薬部外品」が一番コワイ
医薬品や化粧品と違って全成分を表示しなくていい為、何が含まれているか分からない可能性がある。→化粧品や石けん類を購入する時はなるべく医薬部外品を選ばないようにするといいと思います。
- ドイツ生まれのエコ洗剤「フロッシ○」
「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」を18%まで薄めたもの。カエルのマークで自然のイメージを高めただけ。→これ使ってました。。知らないってコワイです。
- 除菌の「ファ○リーズ」
アレルギー作用を起こしやすい成分が含まれていて、子供や肌の弱い人はアレルギーがひどくなったり、肌が荒れてしまうこともある。また、「シュッシュ」しても菌が消えるわけではなく、殺菌効果がなくなるとまた繁殖してくる。→クッションや布団カバーなど直接肌に触れる可能性のあるものをシュッシュする時は、なるべく天然のものを選んだ方がよいです。わたしはハーブの芳香蒸留水を使っています。
- 手作り自然派石けんの「L○SH」
合成界面活性剤が配合されている。→香りの強烈さからしてなんとなくそう感じていました。。
- 薬用石けん「ミュー○」
合成界面活性剤を主成分としている。「バイ菌」から家族を守るとうたっていますが、そもそも石けんで手を洗えば菌も一緒に流されるので、わざわざ殺菌剤を入れる必要はない。→わたしも一時期、除菌系の液体ソープを使っていた時がありましたが、手がガサガサしてしまうのが気になってました。石けんで菌を流すことができるのであれば手作り石けんで十分です。
- ビオ○の「ボティウォッシュ」
弱酸性を強調しているが、中性の合成界面活性剤が肌のタンパク質と結合してヌルヌルしてるだけ。さらにこのヌルヌルがアトピーの引き金になる可能性もある。→弱酸性のヌルヌルがアトピーを引き起こす可能性があるとは。。石けんは、弱酸性より弱アルカリ性の方がいいのかもしれません。
これでわかる!石けんと合成洗剤 50の疑問: あなたは何を使って洗っていますか?
長谷川 治 (著), 洗剤環境科学研究会 (編集)