8月23日は油の日。だそうです。
なんでも、油の神様を祀っている「離宮八幡宮」が九州から京都の大山崎町に遷宮された日なのだとか。こちらの神社では、日本で初めて油の搾油を始めたとされ、その時作られていた油が「えごま油」なんですって。
というわけで、油のイベントにちなんで開催された「油の正しい選び方、摂り方講座」を受講するために、明治3年から続く老舗の油屋さん「金田油店」に行ってきました。
内容は、オメガ3オイルに関するもので、雷ゴロゴロの雨にも関わらずセミナーは満席!午前中でえごま油は完売。オメガ3オイルの関心の高さがうかがわれました。
オメガ3とは
今も昔も、健康オタクの間で話題の「オメガ3(スリー)」。オメガ3とは、α(アルファ)-リノレン酸やDHA、EPAなど一般的に健康によいとされている脂肪酸のことをいいます。α-リノレン酸は植物油に、DHAやEPAは魚の油に含まれています。
このオメガ3は、人間が体内で作りだすことができないため、食べることでしか体内に取り込むことができません。1日小さじ一杯分のオメガ3オイルを取ることが理想的といわれています。
オメガ3の効果
現代人が不足がちといわれているオメガ3。
積極的に取ることでこんな効果があると言われています。
- アレルギーの予防と改善(アトピー、花粉症など)
- 目の病気の改善(眼精疲労、ドライアイなど)
- 美肌効果
- メタボ予防と改善
- 循環器の病気の予防(脳梗塞や心筋梗塞など)
- 脳機能の活性化(アルツハイマーの予防、鬱病の改善)
オメガ3を含むオイル
これらのオイルがα-リノレン酸(オメガ3)を含むオイルです。最近では、健康食品店だけでなく、色々なお店で手に入るようになってきました。
- えごま油
- 亜麻仁油
- 紫蘇油
- ヘンプシードオイル
- チアシードオイル
- グリーンナッツオイル
- カメリナオイル
それぞれに特徴がありますが、味で選ぶのが無理なくオメガ3を取るコツだと思います。ちなみに私は亜麻仁油がお気に入りです。よいお塩とよい亜麻仁油があれば、それだけで極上のドレッシングになります。
オメガ3オイルの特徴
- 加熱してはいけない
一般的にオメガ3オイルは熱に弱く、加熱すると栄養素が失われてしまいます。食べる時は、ドレッシングや調味料として使います。金田油さんによると、スープやお味噌汁などの仕上げに垂らすのはOKだそうです。最近では、グリーンナッツオイルやカメリナオイルなどは加熱してもいいオイルも出てきましたが、やはり長時間の加熱や揚げ物には向かないようですね。 - 冷蔵庫で保管する
オメガ3オイルはとても酸化しやすいオイルです。必ず冷蔵庫で保管し、開封後は1ヶ月を目安に使い切るようにします。油の酸化は、光と熱と空気に触れることで起こりますから、暑い場所や日光にあたる場所に置いておけばどんどん酸化してしまいます。できるだけ鮮度の高いオイルを取りたいですし、オメガ3オイルはまとめ買いするのでなく、小さな瓶をちょこちょこ買うのがよいと思います。
オメガ3オイルの選び方
とても酸化しやすいオイルなので、箱や遮光瓶に入っていたり、冷蔵保存された状態で売られていると、「ちゃんと気を使ってるメーカーさんなんだな」と思います。
わたしは亜麻仁油が好きなのですが、今ハマってるのが、石けん作りの先生から教えてもらったオイルの量り売り屋さん「VOM FASS」の亜麻仁油。(フラックスシードオイル)。一度瓶を買えば、持参した瓶に量り売りしてくれます。冷蔵保存で品質管理もされてますし、味も濃くてとってもおいしいです。
こちらの亜麻仁油もオススメ。
上のVOM FASSに比べて若干コスパがよいです。また、VOM FASSのオイルはわりとパンチが効いてるので(初めて食べた時は喉がビリビリきました笑)、初めて亜麻仁油を食べる場合は、こちらの方が癖がなくて食べやすいかなとも思います。
えごま油は、焙煎の具合によって色が違いますが、金田油さんによると、国産で、薄い黄色位のものがよいそうです。奥出雲のえごま油がオススメのようですが、売切れで買えず・・残念。
オメガ3を効果的に取るコツ
冷蔵庫に保管したオメガ3オイルを、加熱しないで、毎日小さじ1杯分食べる。というのは、前述のとおりですが、最後に大切なことをお伝えしておきます。
- オメガ6を取りすぎないこと
オメガ3を意識して取っているのになかなか効果が実感できないという方は、オメガ6を取りすぎている傾向があるそうです。オメガ6は、サラダ油・大豆油・紅花油・コーン油・ごま油などに含まれるリノール酸という脂肪酸で、取りすぎると、アレルギーを促進したり、血液をかためてしまうなど、オメガ3と真逆の働きをします。
オメガ6は外食やスーパーのお惣菜などに必ずと言っていいほど使われてる油なので、外食が多い方は要注意!おうちでお料理をする時も、ゴマ油を使ったら次の日はオリーブオイルやココナッツオイルを使ってみるなど、意識して使い分けるのがよいと思います。