カモミールのインフューズドオイル(浸出油)を使って
石けんを作りました。
左側は、カモミール・ローマンの精油を、
右側は、カモミール・ジャーマンの精油を入れています。
淡いクリームカラーと、
アンティークブルーのコントラストがかわいいです.:*
精油の量は各640gバッジで、それぞれ60滴ずつ。
(本当は500gバッジで作るはずが、オイルの計量ミスで640gに。
カフェドサボンのアクリルモールド(ハーフサイズ)でギリギリセーフな量でした・・)
普段よりも入れる精油の量は少なめでしたが、
カモミールの香りがバッチリ残ってくれました。
カモミール・ローマンの精油は薄い黄色で、
酸味のあるリンゴのようなスッキリとした香り。
精油はサラサラしていて軽く、ツツツツーっとすべるように出てきます。
(出しすぎ注意!です)
逆に、カモミール・ジャーマンの精油は濃いブルーで、
甘みが強く、ムワっと濃厚に香る感じです。
粘度が高く、ドロっとしているので、出すぎることもなく、
とても扱いやすいです。
両方ともうっとりするほどよい香りですが、
個人的にはカモミール・ジャーマンの甘い香りが好きです。
カモミール・ローマンの方は朝や夏に使いたい感じかなぁ。
今回、カモミールにオリーブオイルをそのまま漬け込んで
約1ヶ月待つという一番シンプルな方法(冷浸法)で
インフューズドオイル(浸出油)を作りました。
1か月後、オイルにカモミールの甘い香りがうつりますが、
石けんにすると、ほんのりわずかに香る程度です。
同じ時期に、お教室でカモミールの石けんを
別の抽出法で作りましたので、こちらもご紹介しますね。
インフューズドオイルの作り方は、
温浸法、ウルトラ抽出法、LLi抽出法の3通りです。
同じカモミールの石けんなのに、抽出方法の違いで、
石けんの色や泡立ちにハッキリ差が出て、興味深かったです。
左から、ウルトラ抽出、LLi抽出、温浸法です。
ウルトラ抽出は、無水エタノールにハーブを漬け込んだ後、
オイルを加えて加熱してアルコールを飛ばす方法です。
ハーブの中の水溶性と脂溶性の両方の成分を抽出することができます。
>ウルトラ抽出の方法はコチラ
LLi抽出は、無水エタノールでハーブの水溶性成分を抽出し、
その後、オイルを入れて、脂溶性成分を抽出します。
ここまではウルトラ抽出と同じですが、その後お水を加え、
分離した上澄みのオイルを抽出します。
温浸法は、ハーブをオイルに入れ、加熱して成分を抽出する方法です。
ハーブの脂溶性成分が抽出されます。
>温浸法の方法はコチラ
石けんの色の濃さは、温浸法→ウルトラ抽出→LLi抽出の順で、
泡立ちは、ウルトラ抽出→LLi→温浸法といった感じです。
ウルトラ抽出とLLi抽出で作ったカモミール石けんは、
とても泡立ちが良く、大きくホワホワした泡で、
逆に、温浸法の石けんは、泡立ちは控えめで、
キメが細かくネットリした感じの泡です。
使った感じははウルトラ抽出の石けんが気に入りましたが、
洗い上がりのしっとり感と、石けんの色は温浸法のものが好きです。
ハーブの浸出・・・とても奥が深いです。