4月に作ったカロチーノ石けん。
ひと夏超えて見てみたら、なんか白い斑点ができてる。。。
なにこれ?もしかして苛性ソーダの溶け残り!?
こわくなって石けん作りの先生に聞いてみたら、カロチーノオイル(レッドパームオイル)を使った石けんは時間が経つと白い斑点が出てくるようです。
先生が作った石けんにも同じような斑点がありました。品質には問題ないようでとりあえず一安心!
とはいえ、この斑点が何なのか気になったので、調べてみました。
カロチーノ石けんにできる白い斑点の正体とは。
この白い斑点の正体は一体何なのでしょうか?
- レッドパームオイル(カロチーノオイル)の性質
そもそもレッドパームオイルは低温になると固まる性質があり、固まると、白い点々ができて色にムラができるようです。
カフェドサボンさんの商品ページにも書いてありました。
- 溶け残った脂肪酸が原因??
レッドパームオイルに含まれる「ステアリン酸」という脂肪酸の溶け残りが原因では?という説もあります。
こちらの図はパームオイルの脂肪酸の割合を示す組成表ですが、レッドパームオイルには、融点(個体から液体に変わる温度)の高いパルミチン酸とステアリン酸が含まれています。
ちなみにステアリン酸の融点は72℃、パルミチン酸は63°Cです。
脂肪酸の融点が高いと常温でも固形オイルになってしまいそうですが、パームオイルは50%以上を占めるオレイン酸とリノール酸の融点がそれぞれ16℃、―5℃と低いので、夏場は液体を保っていられるんですね。
しかし、それでも融点72℃のステアリン酸は完全に溶けきるのが難しいようで、石けんになった後でも徐々に分離して、白い斑点のようにみえるのでは?という説もあります。
まとめ
品質に問題がないとはいえ、この白い斑点、せっかくのキレイなオレンジ色にはお邪魔虫ですよね。。
カロチーノ石けんを作る時は、いつもより高温でオイルを温めたり、よーくかき混ぜて溶け残りをなくすようにするといいのかな?なんて思いました。
あと、ハチミツを入れると色あせが防げるようですね。
カロチーノ石けん、奥が深いです。